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大橋梓

もうすぐいなくなります 絶滅の生物学





『もうすぐいなくなります 絶滅の生物学』

池田清彦さん著


サバからクロマグロが生まれる…?時代が来るなんて、家でザリガニを飼っていた子どもの頃の私が知ったら、びっくりするだろうなぁ。


子どもの頃、我が家にはザリガニ以外にも動物が結構居ました。


ヨークシャー・テリアやマルチーズのような小型犬から、中型犬のシェットランドシープドッグ、ペルシャ猫、小動物だとリス、ハムスター、鳥は烏骨鶏にジュウシマツ、マメルリハ、ウズラも居たことがあります。


朝夕の犬の散歩は私の仕事で、イヤイヤ行くことも割とありましたが(そのたびに母に叱られ、反省して)、子どもなりにコミュニケーションを取りながら毎日頑張っていたと思います。散歩後のブラッシングとかね。


だからといって大人になってから特別に動物好き!ということもなく、今は成り行きで共に暮らしている野良出身の黒猫が一匹。


の、はずが、やっぱり少しは興味があるんでしょうか?先日、結構待ち時間があるかも、と予定前に寄った本屋さんで手にしたこちらの本。


ふむふむと読んでいて、え?あれ?と引っかかったのが、準絶滅危惧種に指定され漁獲制限がかけられるようになったクロマグロの話です。


養殖の技術が進んでいて、サバにクロマグロの卵を産ませることが実験では成功している、とのこと。


どうやって?というとまずは三倍体(遺伝子の組が3組ある)のサバを作る。その三倍体サバにマグロの始原生殖細胞を移植すると、三倍体サバ自体は不妊だけれど、マグロの原始生殖細胞がサバの卵巣に入り、産まれる卵は全部マグロの卵になる、ということだそうです。(頁192‐193参照)


それで、ここから本の内容と離れるのですが、この三倍体の魚は成熟しない分大きく育つ、ということで、すでにサーモン(ニジマスやアマゴと交配)がブランド魚として流通していると。


繁殖機能が無く大きいって、これは『進撃の巨人』の巨人みたいじゃないか…!!


作者の諌山さんは3nの魚から巨人の発想を得ているに違いない、、、!と調べてみたんですが、違いました。巨人の発想は恐竜から始まったみたいです。(Febriというサイトの諌山創さん×担当編集の川窪慎太郎さんのロング対談に載っていました…)


でも、私と同じように感じた人はいるんじゃないかなー、とまだしつこく思っています。


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